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おすすめ人気漫画【中間管理録トネガワ】の感想。ここが面白い!

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中間管理録トネガワのあらすじ

この作品は「賭博黙示録カイジ」で大人気だった人物「利根川 幸雄」を主人公としたスピンオフ作品です。

上司や部下に挟まれながら中間管理職として利根川が紆余曲折ありながら、どう切り抜けていくかと言うコメディ作品になっています。

帝愛グループ会長の命令で、債務者たちによる「死のゲーム」の企画を任された幹部の利根川幸雄に待っていたのは・・・

 

中間管理録トネガワのここが面白い!感想・評価

映画やアニメにもなった人気漫画「カイジ」シリーズに出てくる名脇役「利根川幸雄」にスポット浴びせたスピンオフ作品です。

カイジシリーズは、シリアスかつギャンブル性の強かったカイジとは異なり、こちらはビジネス漫画でありながらギャグを取り入れるという、異色の作品であり、この「トネガワ」シリーズの面白いところは多々あります。

 

まずは、元となるカイジに出てくるギャンブルゲームの起源や開発に至るまでの道のりが書いてあることです。

原作でも有名な”限定ジャンケン”のストーリーや、そのジャンケンをプロジェクト化するまでの道のり等はビジネス要素を踏まえながらもどこかしか笑えます。

もちろんカイジシリーズを読んでいれば尚更伝わります。

 

二つ目は、利根川に関係のある関係者たちとのやり取りです。

会社の上司であり、会長である兵藤、利根川のライバルにあたる黒崎、またぱっと見酷似の黒服たち等、トネガワを盛り上げてくれる面々が勢ぞろいです。

残虐で傲慢な兵藤にふりまわされたり、怖いもの知らずな黒崎、趣味が一貫してボウリングという部下の黒服とのやり取りは必見です。

 

最後は、やたらとマルチに動けるトネガワの活躍が最大の見どころです。

口が悪いところはあるものの交渉術と順応性がたけており、部下にアドバイスしたり、景気回復を狙い部下を鼓舞したりする上司としての一面をみせたり、ピアノが弾けたり、ダンスを踊れたり、美少女アニメを描いたりと才能が多彩なトネガワは、カイジシリーズにはない新たな一面を見せてくれるので、今後も目が離せない作品です。

 

読者の口コミ【レビュー・評判】

●ペンネーム:シナプス

名前やビジュアルがある兵藤会長や黒崎や遠藤も当然出てきますが、帝愛と言えば黒服も!

この作品では登場人物するのが殆ど黒服でパッと見誰が誰か全くわかりませんが、読んでいく内にこういう人たちが利根川を支えていたのかと思えると感慨深いものを感じます。

一番面白いと思った話が焼肉の話です。

元ネタを知っているという点もありますが、ここから利根川が黒服からの信頼を掴む事が出来た話でもあるので印象にも残っています。

まずそれを語る上で、利根川は初めての会議で黒服達と段々打ち解けて来ました。

そんな所に会長がやってきます。利根川は会長が会議の内容に納得いかない様子に見えて利根川は機嫌取るために、今まで上手く出来ていた会議を全て駄目と言って手の平返しをしてしまいます。

この行動に黒服達は利根川に不信感を募らせてしまいます。

ここの利根川も上司と部下から挟まれた感じが中間管理職なんだな…と言う感じが伝わってきました。

そして利根川は黒服達の信頼を回復させるために慰安旅行を計画します。最初は前の事があるから誰も楽しめてない感じがひしひしと伝わってきます。

そんな中利根川は黒服達に至れり尽くせりの対応をする事で前の事は悪かったと謝罪の意をみせます。そして場面は焼肉に移っていきます…

外で焼肉をする事になるのですが、ここでトラブルが発生します。

なんと肉を焼く鉄板が錆びていて使い物にならない状態、このままでは高級肉はお預けで折角高まって来た信頼もまた失ってしまうかもしれません。

焦った利根川は倉庫に向かって何か代用出来る物はないか探しにいきます。この時利根川はまだ知りませんでしたがそこで見つけるのです、「焼き土下座マシーン」を!!

焼き土下座マシーンとは会長が多額負債者や気に入らない人物に強制的に土下座をさせるのですが、普通と違うのは熱々に熱した鉄板の上で土下座をさせる狂気の沙汰ではないマシーンなのです。

そしてこのマシーンを実際に利根川が使う羽目になるのは未来の話です。

そんなマシーンとは露知らずこれで普通にこれで肉を焼いたり、人を強制的に土下座させる部分をトング掛けに使ったり、人を落とすプレートの所に野菜の乗せて自動で落として焼くなど使い方を知っている自分は大爆笑でしたwこの一件で無事利根川は黒服達との信頼関係を復活させます。

元ネタを知っていればもっと楽しめる内容満載で中間管理録トネガワはどう進んでいくのか楽しみで仕方ないです。

●ペンネーム: さなだボンバイエ

漫画「カイジ」に登場するキャラクターであるトネガワユキオがカイジと出会う前の会社員としての物語が綴られています。

グループのナンバー2のトネガワは、行動と感情が読めない手ごわい組織のトップである兵藤会長と、同じような顔をした黒服の部下との間でいつも板ばさみの人生を送っています。

トネガワにストレスが溜まるのが描かれる一方で、確実に笑える面白い物語が展開します。

やたら「悪魔的~」という表現を使うことと、この作家特有の演出であるバックの「ザワ」の文字も楽しめる要素となっています。

●ペンネーム: とむ

賭博黙示録「カイジ」では、さまざまな工夫がなされた「残酷表現」のよくできたマンガであった。

この「中間管理録 トネガワ」では、最初の「…カイジ」の設定をそのままに、帝愛グループ会長兵頭会長のわがままに振り回される「トネガワ」の中間管理職としての「苦悩と葛藤の物語」として、シナ??シス作成された。

黒服の部下はすべて、同じような名前と趣味を持ち、徹底的に「没個性」となっている「ヤクザ部下」であり、これを名前覚えられないトネガワ、兵頭会長を満足させる「クズ」(=債務者)整理のためのゲーム設計、「限定ジャンケン」の考案とかが面白い。

カイジでは、かなり話が怖い設定であったが、「トネガワ」では、半分ジョークで「焼き土下座用」の鉄板使ったステーキランチとか、兵頭会長が部下がチョンボしたときにすぐ「トネガワ」を叱責するところとか、「笑い」をとれる設定も多くなっていて、緊張感なく読める。

おなじみ「ざわ、ざわ、ざわ、、、」の効果音設定あり、兵頭会長が意外に短気で、すぐ寝てしまうキャラクターとして設定されていて、原作「カイジ」とはかなり異なった設定になっている点が面白い。

原作は、福本伸行氏の弟子「萩原天晴」氏であり、第一巻では福本氏のオリジナルシナ??シス「紋章」がオマケで記載されている。

「この僥倖、括目せよ!」とは、福本氏のコメントではないだろうか。

とにかく、「鉄板」を「失敗」の責任取らせる手段に用いてくるので、原作を知っている方にしては、オモシロい作品だと思う。

●ペンネーム: 吉田ユウ

たまたま、ブックオフに置いてあったのを立ち読みしてみました。

利根川は本編の賭博黙示録カイジではエスポワールに集まった人々をゴミを見るような目で見ていたので、冷徹な人物だなと思っていました。

しかし、この中間管理録トネガワでは部下である黒服たち一人一人の面倒を見てあげるなど人情が垣間見える一面もありました。

黒服たちの人物像が各々紹介される場面は新鮮味があって、面白いポイントじゃないかなと思います。

また、利根川が頭を抱えて帝愛グループついて思考している場面なんかは、中間管理職ならではの苦悩が上手に描かれていて面白かったです。

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