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猫好きのための漫画おすすめ31選!面白いだけでなく泣ける作品も

更新日:

おじさまと猫


ここが面白い!おすすめ度★★★★★

ブサイクなせいでペットショップで売れ残ってしまった猫と、最愛の妻に先立たれて孤独を抱えた中年男性との心温まるストーリーです。

悲しい話ではないのですが、読んでいる間ずっと涙が止まりません…。

特に、ペットショップでは誰からも必要とされず孤独に慣れてしまった猫のふくまるが、初めて自分を「可愛い」と言って名前をつけてくれたおじさまになついていく姿があまりに愛おしくて胸が詰まります。

 

おじさまが仕事に出かけると、帰ってきてくれるか不安でずっと玄関で待っているふくまるや、夜中に何度も目を覚まして、おじさまがいることを確認して安心するふくまる。

広い部屋に一人暮らしのおじさまの孤独を感じ取り、「自分がいるよ」とすりすりするふくまるなど、もうどこを読んでも愛おしさで爆発しそうです!

 

そしておじさまが猫を買った理由があまり詳しく描かれてはいませんが、亡くなった奥様の希望だったよう・・・。

ふくまると一緒のこの時間を、愛する妻と共有することはできなかったけど、確実にふくまるに幸せをもらっていることがヒシヒシと伝わってきます。

ふくまるにもおじさまにも、このままずっと幸せでいて欲しいと願ってやまない作品です。

 

猫なんかよんでもこない。

ここが面白い!おすすめ度★★★★★

このマンガは原作者の杉作さんの実体験をもとに描かれたエッセイ作品で、猫を飼ったことが無い、これから猫を飼いたい、って方にオススメの一冊です。

お話は、杉作さんのお兄さんが、ある寒い雪の降るに日2匹の子猫を拾って来るところから始まります。

 

きっと猫を飼ったことがある人ならば、作中「いやいや、それはまずいっしょー!」って突っ込みたくなるところがチラホラ出てきます。

飼ったことがない人ならば猫飼い初めてのアルアルがたくさん出てくるので参考になります。

 

まず猫を拾った張本人のお兄さん、ある日突然「彼女と結婚して田舎で暮らすから」と杉作さんと猫たちを置いて家を出てしまいます。

もう突っ込みたいですよね「ないわー!」って言いたいですよね。

しかも杉作さんはボクサー兼ニートの【猫嫌い】なのですよ。「兄ちゃん!ないわー!」

 

でもそんな【猫嫌い】な杉作さんも、傍若無人な子猫に振り回されつつ憎めない可愛らしさに、少しづつ愛情が芽生えてきます。

時には親のように心配をして、時には兄のように励まし、時にはお節介なおばさんのように子猫たちをかまい、子猫たちの成長を見守ります。

ぶっきらぼうに愛しながら、試行錯誤しながら、悩みながら、猫と暮らしたんだなぁと思える作品なのです。

 

猫を飼ったことが無い、これから猫を飼いたい、って方、是非最後までお読みください。

そして号泣してください。きっと素敵な猫飼いさんになれるでしょう。

すでに猫を飼っている方、突っ込みましょう。ヤキモキしましょう。

そして号泣しましょう。傍らの猫を抱きしめながら。

名作です。

 

同居人はひざ、時々、頭のうえ。

ここが面白い!おすすめ度★★★★★

人とも距離を置き関わりを絶っているような主人公の素晴と飼い猫陽(ハル)のお話が心暖まる物語です。

素晴目線だったり、陽目線で物語が展開するので同じ出来事でも見方が違うと感じることもちがくてとても面白いです。

 

私も猫を飼っているのですが、初めの素晴の陽への態度が不器用すぎて「大丈夫かなぁ?」とハラハラしました。

でもまわりの人の手助けを受けながら陽と絆を深めていくのがキュンキュン心暖まります。

 

陽と出会ったことで素晴も人付き合いもするようになり新しい世界が広がって感情豊かになっていくところもほんわかします(まだ不器用なところはありますが、そこも素晴の魅力なのではないかな?と思ってます。)

陽目線での回は「猫ってこう考えてたの?」とハッとすることもあり、うちの猫もそうなのかな?とより愛しく思えます。

 

猫好きにはたまらない、ちょっとシャイで恥ずかしがり屋の人にも前向きに慣れる勇気を与えてくれるマンガなので多くの人に読んでもらいたいです!

 

チーズスイートホーム

ここが面白い!おすすめ度★★★★★

猫が主人公の漫画を多数かかれている、こまみかなたさんの作品のひとつが「チーズスィートホーム」です。

私の中では同じ作者さんの作品の中でも、この作品の主人公「チー」が最も愛らしく、かわいいキャラクターだと思います。

 

親猫からはずれて迷子になった「チー」が、偶然その時に遭遇したヨーヘイ君の家で飼いネコとなり、他の街の猫たちとの交流を通して少しずつ成長していく物語なのですが、とにかく「チー」のビジュアルがかわいい作品です。

当初は、ペットの飼育が禁じらている借家であったため、飼い主家族たちが「チー」の存在を大家さんらに隠そうと必死になる場面も微笑ましい猫好きにはたまらないエピソードとなっています。

 

「チー」が洗い立てのフカフカな洗濯物にくるまって眠るシーンで、以前は母猫に抱かれていたことを思い出しかけながらも完全には思い出せず、ラスト近くでようやく母猫や兄妹たちと再会する場面は本当によかったと、暖かい気持ちになれる作品です。

 

うちの猫がまた変なことしてる。

ここが面白い!おすすめ度★★★★★

猫を飼ったことがある人がつい""あるある!""と言ってしまうようなあるあるネタは""うちの子だけじゃないんだ~""とちょっとホッとできたりもするし、迷惑感を醸し出しながらも自慢げなお話だと""うちの子はこんなことするんだぞ""と漫画を読みながら心の中で自慢返しがしたくなります!

4コマの中のトンちゃんとシノさんの表情がとても豊かで可愛く、飼い主さんだからこそわかる心情の表現がトンちゃんやシノさんには会ったことがあるわけでもないのになぜか納得できてしまうので不思議な魅力を感じます。

4コマのとなりに写真と一言が添えられていたりするのでより一層、その時の状況などが想像できてとても癒されます。

 

絵の描き方がとてもシンプルでわかりやすいので、ご夫婦と猫ちゃんそれぞれとの距離感や鳴き声などの発する音の表現の仕方に独特さがあってもくどさはまったく感じません。

なので猫ちゃんを飼ったことがない人に勧めてもすんなりと受け入れてもらえて周りに猫好きが増えました!

猫を飼う楽しさや大変さを面白おかしく学べるのでこれからもいろんな人に勧めたいです。

 

猫絵十兵衛御伽草紙

ここが面白い!おすすめ度★★★★☆

普通の猫ではなく化け猫、しかもその親玉である元猫仙人が登場する、江戸を舞台とした斬新な猫漫画です。

室内飼いが常識となった現代とは違い、自由に江戸の町を歩きまわり、困った猫や人の助けとなろうとする猫たち。

 

そんな猫たちと共存する江戸の人々は、時代小説や時代劇でもよく見られるように、とても人情みあふれる優しい人ばかりで、ちょっと江戸に行ってみたくなります。

猫に育てられた猫絵師十兵衛と元猫仙人ニタのかけあいは、お互いを信頼しあっているのがよく分かって羨ましいです。

力を合わせて人ならぬものを退治したり、人の悪さを暴いたりと、痛快な部分もたくさんあって楽しめます。

 

時々登場する、猫又の集まるお山の様子も楽しそう。十兵衛のように、私も猫又達の宴に同席させてほしいです。

江戸の町に暮らす人々と共に暮らす猫たちは、可愛い子猫から、今でいうブサカワ系など様々、初期には長毛種も描かれていました。どの猫もとても魅力的で、実際に会いたくなります。

 

夜廻り猫

ここが面白い!おすすめ度★★★★☆

泣く子はいねが~。

ほのぼのとした雰囲気の、落ち着いた絵柄で描かれる、暖かみのあるショートストーリー集です!

今風のきらきらした絵柄ではなく、飾らない絵で読みやすいですね。簡単な絵に見えて、デッサンなどとてもしっかりしています。

 

登場人物は人間だったり猫だったりしますが、これがみんな優しくて…ほっこり笑えるものから、よかったね~とウルッとしてしまうもの、しんみりするもの、考えさせられるもの、切なくて思わず号泣するものまでさまざま。

珍しい話ではない、日常のちょっとしたワンシーンが多く、身につまされるようです。

 

大体のねこが二足歩行しますが、二足歩行の割にねこ味(?)があってかわいらしい。ねこ集会や野良のねこ模様、野良ねこと家ねこの交流など、ねこならではのエピソードもちらほら出てきます。

人間同士、ねこ同士、人間とねこなど、関係は色々ですが、やり取りがとても暖かくていいです。

自分も人に対してこういうふうに優しく接せるようになりたいなあと思いました。よい漫画です。

 

ねことじいちゃん

ここが面白い!おすすめ度★★★★☆

おじいさんとおばあさん、そして猫がのんびりと暮らすとある町。

妻に先立たれ、一人暮らしの大吉じいちゃんと、その飼い猫タマ、そして周囲の人々達のほっこりした日常を綴る、心温まる作品。

 

柔らかいタッチで描かれたイラストにとにかく癒されます。

丁寧に書き込まれた四季折々の美しい風景や、大吉じいちゃんが作る季節に合わせた美味しそうなお料理、タマさんのふっくらモチモチ加減(笑)も見どころです。

 

主人公である二人はもちろん、元漁師で猫が苦手なはずなのに、つい餌をあげてしまう巌じいちゃんや、いつも笑顔で町の皆の様子に気を配る郵便配達員のさとし、年齢不詳でもバリバリ現役、町唯一のお医者さんである小野田先生など、周囲も魅力的な人々ばかりです。

町の人々の思わず吹き出してしまうような楽しい掛け合いもあれば、日本人にとって忘れてはならない、戦火の時代の悲しい一幕もあり、また、命の尊さを考えさせられる場面もあり、ほろりとさせられる作品でもあります。

全世代を通してお勧めできる作品だと思います。

 

鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!

ここが面白い!おすすめ度★★★★☆

SNS上でも大人気の漫画家鴻池先生と、飼い猫ぽんたによるコメディ系日常エッセイです。

ジャンルとしては定番なのですが、「崖っぷちルームシェア」でも個性的なワンちゃんを描いてきた鴻池先生の筆は今回も冴え渡り、個性的過ぎるぽんた君の姿を赤裸々に描いています。

 

猫ジャラシで遊ぼうとすると何故か常に噛み付いたり、猫用のスープがなくなり、いつものカリカリになると絶望して露骨に食欲をなくすなど、猫離れした可愛さを持つぽんた君の個性は常に全開で、しかもどんな方向に発揮されるかの予想がまったくつきません。

 

挨拶の「鼻チュー」をしてくれるのかと思いきや、いきなり鼻に噛み付いてきたり、はたまた暑さ対策のために買ったクールマットを全然使わなかったりと強烈なマイペースっぷりですが、人に媚びるというかあざとい雰囲気がいっさいないので、その自由奔放な強さが逆に癒されますし、また素直に笑うことができます。

他の猫漫画とはまた違う可愛さを持った猫ちゃんを堪能したいなら、本作がオススメです。

 

悪のボスと猫。

ここが面白い!おすすめ度★★★★☆

ギャグのセンスと猫に対する愛情表現が秀逸な作品。

見た目はいかにも「悪のボス」な男は、実は猫が大好きな甘々奴隷飼い主。ボスの笑い声以外のセリフはほとんどなく、そこがまた想像力をかきたててきます。

また、ボスだけでなく、組織の部下たちやボスの命を狙う敵のスナイパーさえも、みんながみんな猫の虜。猫好きの中では「猫好きに悪い人はいない」が定説(?)ですが、本来極悪非道なご商売の悪い人間しか登場しない…。

その矛盾がなんとも魅力的な作品です。

部屋で一人、仕事そっちのけで猫グッズを作るボス。

部下の前では威厳を保ちたいのにうまくいかないボス。

そんな、明らかに猫の尻に敷かれているボスに戸惑いながらも、一緒に猫を愛でで暖かく見守る部下達。

この作品を読んでいると、世の中の悪いご商売の人たちのところに猫がいたら、世界は一気に平和になるんじゃないだろうかという気持ちにすらなります。

ギャグもキレキレで本当に面白く、何度も読み返したくなります!

 

ペン太のこと

ここが面白い!おすすめ度★★★★☆

犬や猫は単なるペットではなく「家族」だという考え方が最近では強くなっていますが、単なる可愛いペットとしてではなく、徹底して猫を家族として描いているのが本作です。

もちろん、普通の猫ちゃんですから、家事の手助けをしたり、働いて稼いでくれたりするようなことはないわけですが、アメショーのペン太ちゃんは、間違いなく冷え切った家庭の空気を良くしてくれました。

次いで来ることになったポン太ちゃんもまた、雰囲気をいっそう賑やかなものにしてくれるという「大仕事」を成し遂げてくれました。

 

きっちりデフォルメがなされつつ、それぞれの特徴を残したデザインの猫ちゃんと言い、本作は実に温和に賑やかに猫との時間が過ぎていきます。

当初最悪だったと描かれているのが信じられないほどに濃密になっていく夫婦の間柄と言い、新しく来た猫ちゃんたちも受け入れるペン太ちゃんたちと言い、本当に猫を飼うのっていいんだな、と、しみじみ思わせてくれるような一作でした。

 

伊藤潤二の猫日記 よん&むー

ここが面白い!おすすめ度★★★★☆

「伊藤潤二の猫日記 よん&むー」の魅力は、何といっても作者がホラー漫画家である伊藤潤二であるということです。

猫漫画というと、ほんわかとした優しいタッチの癒される画風の漫画が多いものですが、ホラー漫画家が描く猫漫画は一味違います。

 

可愛らしいはずの2匹の猫たち、そしてそんな猫たちを愛している飼い主たる人間の描き方、すべてがホラー漫画そのものなんです。

(猫の飼い主である女性は作者の婚約者なのですが、容赦なくホラー漫画風に描かれていて、これもまた笑えます。)

 

漫画全体におどろおどろしい空気が流れています。

でも、この漫画で描かれている猫たちの姿やそれを愛す飼い主の姿には、猫好きなら納得できる妙なリアル感があるんです。

 

元は犬派だったという作者が、猫の愛らしさにメロメロになっていく姿には、思わず笑ってしまいながらも強く共感してしまいます。

猫が行方不明になってしまったときの焦りや不安、猫を家に残して外泊するときの寂しさなど、猫飼いなら誰でも経験したことがある感情がものすごく上手に表現されている素晴らしい猫漫画です。

 

ちびネコ どんぐり

ここが面白い!おすすめ度★★★☆☆

可愛いともてはやされている猫さまですが、実はみんな腹のなかでこの漫画の主人公と同じようなことを考えているのではないかと思うと、妙にリアリティーがありました。

「ニヤー」の一声で下僕どもがやって来るという発想も最高です。

 

猫さまというのは、(撫でさせてあげている)(遊んであげている)と言わんばかりにどしんと構えている姿が目に浮かぶようで、猫の気持ちなんて誰にもわかるはずもないのに、ついついこの漫画に出てくる猫の気持ちが分かると思ってしまいました。

新しい子猫が家族として迎え入れられたときに、未知の動物にこれまで気勢を張っていた主人公の猫が、ストレスで便秘になってしまったり、これまで自由気ままに生活していた生活が変わっていくというのがとてもユニークでした。

 

気まぐれな主人公の猫が小さな猫に振り回されたり、振り回されている猫に人間も振り回されているという状態は、猫好きにはたまらないようなシチュエーションだと思います。

猫は自分の思ったように動いてはくれない。

気まぐれに付き合うしかないのですが、猫に振り回されることこそが猫と一緒にいる醍醐味だと思います。

 

おかゆネコ

ここが面白い!おすすめ度★★★☆☆

自堕落な会社員と猫の物語。

猫が喋ったり、人のように料理(おかゆ)を作ったりと、料理好きでちょっと変な友人と生活してる感じです。

主人公の体を考えて、その時の体調や気分にあったおかゆを作ってくれて、そのおかゆも斬新なものばかりで、ちょっと試してみようかな…なんて思っちゃったりします。

その他、主人公のことが好きな同僚や犬も登場し、面白い展開に。

ほのぼのというか、かなりゆるーい漫画です。

 

主人公は男性で、どこにでもいそうなサラリーマン。

かっこよくもなく、普通の人間。酔っ払って帰ってくると、そのまま寝たりもします。

それに呆れるおかゆねこですが、消化にいいおかゆを作ってくれます。

これを読みながら、「猫の方が人間なんかよりよほど真面目でしっかりしてるじゃん」とツッコミを入れてしまいました。

 

絵は上手というよりは、若干ヘタウマな印象ですが、漫画の設定やストーリーにもマッチしていて、子どもから大人まで受け入れられると思います。

新聞の4コマ漫画を見ているようなイメージでしょうか。

皆さんもちょっとゆるーい気分になりたい時はぜひ手にとってみてください。

 

しっぽと教科書

ここが面白い!おすすめ度★★★☆☆

学校の行き帰りの道で鉢合わせて遊んでみたり、学校に迷い込んできた子を皆で歓迎したりと、学校生活の思い出の中にも結構登場してくれるのが猫ちゃんですが、さすがに一緒に学校に行ったりはできませんでした。

しかし本作の夏女は、「猫同伴」が校則ですので、教師やクラスメイトの目を気にせず存分に、いつも一緒な猫ちゃんたちと一緒に授業を受け楽しむことができます。

 

当然猫ちゃんたちは学校でもなかなかマイペースなのですが、勉強する上で負担になるかというと必ずしもそうでもなく、むしろ面倒なナンパ避けに役立ってくれるなど、現実世界はもちろん創作世界でも思っても見なかった猫ちゃんたちの意外な効能を満喫できるのが素晴らしかったですね。

 

また、女子高という異性の目を気にしなくてもいい空間であり、全員が猫派というペットの好みにも気を使わなくてもいい環境ですので、とにかく暮らしやすそうな雰囲気を楽しむことができるのがいいですね。

現実にもあったら面白いかもと思ってしまいました。

 

ちいさなケロレッティ

ここが面白い!おすすめ度★★★☆☆

私たち人間にとって多くの猫ちゃんは小さくて可愛いといった印象ですが、その中でも丸々と太った猫ちゃんの魅力は格別なものがありますね。

 

本作は、カエルを父に持つ小さな女の子ケロレッティが、ペットを拾ってくる癖が高じて、ついには自分より大きな猫を拾ってくるという物語なのですが、フランソワーズと名付けられたその猫ちゃんは、名前に似合わず丸々と太った巨大猫なので、ケロレッティ視点で展開される本作では、その強烈なまでの「圧」を存分に満喫することができます。

 

何しろ、家が破壊されてしまうほどのサイズですから、とても飼うのは無理かと思いきや、何気にフランソワーズちゃんは自分より小さな彼らにも寛容で、その大きくふわふわとした肉体で暖を与えてみせたり、ネズミに食べられそうになったところを助けたりと、色々と共存しているのが微笑ましくて良いですね。

 

マイペース過ぎてミステリアスなフランソワーズちゃんの魅力が、ケロレッティたちによって十二分に活かされた、異色の面白さがある作品と言えるでしょう。

 

ねこノート

ここが面白い!おすすめ度★★★☆☆

物語に出てくる猫の表情がとにかくリアルで思わず触りたくなるような毛並みの描かれ方は一度見た人は忘れられないのではないでしょうか。

猫と触れ合う人間の描写も細かくて、猫に癒されているのが人目でわかります。

 

普段私たちにはわからない猫が日頃考えている気持ちなどをこの漫画から知ることができるような場面が多く、飼い主であればこう思っていてほしいなという猫の声も感じることができます。

飼い主と猫との出会いから書かれている物語のあるので、最初はこういう風に思っていたんだなとか今でも飼い主に対して大切にしてくれて感謝を伝える思いなども度々描かれています。

 

漫画全体の印象はとてもやわらかいタッチになっているので、子供でも読みやすい内容にもなっていますし何より絵の構図が繊細で素晴らしいです。

特に猫の表情が事細かに描かれている部分が多く、まさに猫愛好家にとってはたまらなく魅力的な猫達がたくさん登場します。

個人的には少し寂しそうな表情や泣いている表情がとても切なくて胸をうたれました。

 

たまねぎ

ここが面白い!おすすめ度★★★☆☆

ペットショップで好みの子を見つけたり、保護猫を引き取ってきたりして、一生面倒を見るというケースも最近は多くなってきましたが、ふらっと野良っぽい猫ちゃんが家に入ってたりするのも猫好きにとっては嬉しい展開だったりします。

 

本作はそんな「外猫」のたまねぎちゃんが主人公ですが、マイペースなのにやたらと人に慣れており、ご飯から冷房まで人間サイドの厚意や文明の利器をフル活用しようというしたたかさと柔軟性がとても個性的な可愛さとして表現されています。

 

過度にじゃれつくことはないが、自分の人生、いや「猫生」を他人に預けたりはしないたまねぎちゃんのひょうひょうとした強さは、まさに「外猫」ならではな感じであり、完全な野良猫よりもスマートで人に近いところもまた、独自の雰囲気として活きている感じがしました。

「飼い主」である清晴君の風変わりな面白さなど、猫を取り巻く人たちも実に愉快で邪気がなく、グイグイ読んでいけるような楽しさがふんだんに含まれた作品と言えるでしょう。

 

ねこびたし

ここが面白い!おすすめ度★★★☆☆

人と猫の関わり方も千差万別、色々ありますが、やはり飛び切り可愛い猫ちゃんたちを相手にするからには、「猫可愛がり」したいものですし、全力で可愛がるその姿を見るのもなかなか楽しいものがあります。

その点で言うと本作はまさにパワフルな可愛がり方をしており、猫ちゃんが少しでも喜んでくれるなら手間暇をかけてもいいという姿勢が実に熱いのです。

 

やっぱり猫ちゃんは猫なだけに、飼い主の思い通りには進まなかったりとやっぱりワガママなのですが、とにかく可愛らしいので、ハートをがっしり掴まれている飼い主さんはまったく「下手」に出るしかない感じです。

 

一晩中起こされるというかなり強烈なワガママを食らったりした時も、猫ちゃんたちがあまりに可愛過ぎて強く出られなかったりと、かなり押されっぱなしな印象ではありますが、これも飼う側としては偽りがたい感情なのではと思いました。

「イイコ」とは言い難い面もありますが、それでも可愛らしいという猫の魅力を全面に出すことができている一作だと思います。

 

ボクと教授の20年

ここが面白い!おすすめ度★★★☆☆

新しく生まれてきた子どもはもちろん家族ですし、飼い始めた犬や猫も家族ですが、また出産の何たるかも知らない猫ちゃんにとって見れば、急に家族の一員として加わる赤ちゃんはまだ他人であり、もっと言えば自分の立ち位置を脅かす「厄介な相手」であるのかも知れません。

 

本作では、そんなリアルな「猫心理」に踏み込みつつ、他者である猫と赤ちゃんが距離を徐々に縮めて彼女になり、そして大人になり独り立ちしていく彼を見送るといった描写もある、感動的な一作です。

犬と赤ちゃんの成長を書いた作品もありますが、猫ちゃんの方が若干寿命が長いためかより「その先」までが描写されており、またより結びつきが強い感じでもあると言えます。

 

日常ものの一環とも言えますが、単なるギャグで終わっていないところには確かな筆力を感じることができましたし、最後まで飼い続けるということは結局悲しい思いとも避けられないといった強い思いを感じることもできました。

今までペットを飼い続けていた方、また飼おうとしている方にもオススメの一作です。

 

ミミ正―吉祥寺で暮らすミミと正太郎の物語―

ここが面白い!おすすめ度★★★☆☆

自分が飼っている猫ちゃんのことを題材にした猫エッセイ漫画も非常に数多くありますが、最近では特に愛情を全面に出すと言うか、ある意味では家族以上に可愛がる感じの作品が目立つようです。

 

ただ本作は全面的に強い愛情を持ちつつも、あくまでかねてからいる正太郎くんの性格を尊重して、といった感じで距離を取り、その上でミミちゃんたちをも平等に愛していくスタンスで、よりリアルな、あるいは一昔前の家庭の雰囲気が良く出ているように思えました。

とは言え、各猫ちゃんたちのキャラもしっかりしており、誰が何をするかが読んでいる側にも想像できるほど立ち位置が明確です。

 

また、本作は長年猫ちゃんと生活をともにするならば、決して避けては通れない辛かったり悲しかったりする出来事にあえて多くのページを割かず、サラっと描写することで、より深い愛情が明確になっている感じが新鮮でした。

読み物として非常に面白くテンポも良いですので、今まで猫系の漫画に縁がなかった方なら、まずは本作から手に取ってえみるのがいいかも知れません。

 

突撃!となりの猫屋敷

ここが面白い!おすすめ度★★★☆☆

最近は特に猫を飼うのがブームですが、昔からご近所さんに一軒ぐらいは、いわゆる「猫屋敷」があったりしたものです。

本作はそうした「猫屋敷」なお友達の家を紹介しただけあって、とにかくたくさんの猫が登場していきます。

 

皆それぞれに個性が豊かで、長年一緒だった猫ならではの絆に思わずホロリとさせられたりする場面があったり、はたまた、野良猫だったにも関わらずとてつもないほどの人懐っこさがあり、両手を首に回して抱きついてくるほどの空くんたちの可愛らしさが楽しめたりと、笑いあり涙ありの濃厚なエポソードが非常に楽しい一作と言えます。

 

また、「となりの猫屋敷」ということで、自宅が猫屋敷化していないがための気楽さや良い意味での距離感など、読者にとってもプレッシャーにならない状況が素敵な作品とも言えます。

家猫とののんびりとした日常を送っているはずなのに色々と波乱万丈で、話の切り取り方のうまさなど、確かなセンスを感じさせる部分が嬉しい一作とも言えます。

 

片桐くん家に猫がいる

ここが面白い!おすすめ度★★★☆☆

ペットは自分の子どもという感じの意識が働くものですが、中でもそういったニュアンスが強いのが猫ちゃんたちではないかと思います。

時に街を歩いて一人で生きていく強さがあるというのも事実なのですが、気分屋でわがままで、でも甘えん坊で可愛くてと、まさに「自分の子ども」っぽい雰囲気があるのは事実ですね。

 

本作の主人公、片桐くんも、祖父が亡くなったことで、三匹の猫という「子ども」を持つに至った若手男子です。

魅力的な女性の同僚のお誘いにもまったく揺らがず、猫ちゃんのことを最優先するその姿はまさしく父親という雰囲気なのですが、猫ちゃんたちの方も実に個性豊かです。

常に遊んでくれとせがむ子もいれば、朝からうるさくされるのは嫌だという子もおり、姿が見えないというので真剣に心配していると、フラっと帰ってくる子もいたりと、実にバラエティに富んでいて、まったくマンネリがないのが特徴です。

確かに動物を飼うのは大変ですが、それ以上のものをもたらしてくれるということを、本作は素晴らしく示していると思いました。

 

木曜日のフルット

ここが面白い!おすすめ度★★★☆☆

実際に飼って育てやすいという点では猫はペットの中でもトップクラスと言えますが、創作の世界においても大活躍するのが猫ちゃんです。

化け猫や猫又のように、古典的な怪談に登場する猫も多いですが、本作の主人公フルットは、人間のように(他の猫ちゃんたちと)喋れる猫ですが、目がやたらとまん丸だったりしてかなり個性的な姿がまず面白いですね。

ライフスタイルもかなり個性的で、野良猫を気取りながらも鯨井先輩には定期的にお世話になっていたりと、かなり要領の良さを感じるタイプで、その所作が面白くてクスクスと笑ってしまう感じがあります。

 

また、本作の猫ちゃんたちは、やたらと巨体だったりカクカクしていたりと、見た目から人間以上に個性的な上に人間的な遊びを楽しんだり、目ざとく本当に食べられる食品サンプルを見つけ招き猫に化けてみるなど、色々な意味で非常に大きなインパクトがあり、忘れにくいほどの印象の強さがあります。

可愛いだけじゃなくて面白い喋る猫ちゃんを楽しみたいなら、本作がオススメですね。

 

いくえみ綾のかわいいにもほどがある

ここが面白い!おすすめ度★★☆☆☆

「かわいいにもほどがある」は、作者のいくえみ綾さんが世話をしてきた歴代猫との思い出を漫画にしている作品です。

作者が本当にペットを愛してきたのだと伝わってきます。

今は亡きペットたちとの思い出ストーリーなので、当然のように別れのシーンもあり、そのストーリーは涙がボロボロでてくる程に悲しくなってしまいますが、全体的にはほのぼのとした明るい面白いストーリーとなっているので癒される漫画になっています。

 

この漫画にでてくる猫がとにかく個性的で可愛いです。

ちょびっこというふてぶてしい感じの猫は、本当は大変であろう糖尿病の生活を面白おかしく見せて読者を楽しませてくれます。

 

そして、キヨという猫です。

作者の初めての猫であるキヨがカッコよく、可愛いく王冠を被っています。

そして、自分で「王様だから鼻筋の通ったそれはそれはかっこいい猫」と自己紹介します。

小さい子が背伸びして大人ぶっているようでとても可愛かったです。

 

そして絵ですが、単行本の表紙は絵画のようなリアルで美しい猫が描かれていますが、中身の猫はデフォルメされた可愛い姿になっています。

キヨも、この絵では自分のカッコよさを表現できないと嘆くほどに可愛い絵になっています。

 

にゃんコといっしょ たぁぽん


ここが面白い!おすすめ度★★☆☆☆

活動的で元気でマイペースな猫ちゃんは、外を歩いていても街歩きと遊びの天才ぶりを発揮したりすることが多いですが、狭いところも好きだったりしますので、家の中でも色々と楽しみを見つけて暮らしを満喫していくものです。

とは言え昔に比べて今は家電製品も変わってきていますから、猫ちゃんの「滞在ポイント」や動きも現代ならではのものがあったりしますが、そうした挙動の面白さを、本作は十二分に満喫することができます。

 

パソコンの排熱口に狙いを定めたりと、今猫を飼っていない方には、「そんなことってあるの!?」と思ってしまうような個性的でキュートなアクションが楽しめる上に、猫ちゃん自身も、デフォルメされつつも「らしさ」は損なわれず、何とも可愛らしい具合で描かれていますので、たっぷりと萌えまくることもできます。

可愛さを描写するのに必要な観察力に関しても非常に優れたものを感じることができますし、王道のキュート系猫漫画を読みたいならオススメの一作ですね。

 

はじめての猫

 

ここが面白い!おすすめ度★★☆☆☆

自由気ままに街中を歩き回ったり、子どもたちとワイワイ遊んだりするのも実にキュートなのが猫ちゃんですが、静かにのんびり暮らしている人にもまた、実に良く馴染む特徴を持っています。

魔法使いと猫ちゃんが、しばしばセットで語られるように、物静かで控えめでマイペースな江衣子さんにとっても、出会った猫ちゃんは素晴らしい相性の良さを示していますね。

 

別に「猫可愛がり」する姿を周りにみせたりということはなくても、互いが互いを思っているが故の温かさのようなものが全編を通じて伝わってくるのも素晴らしいですし、猫ちゃんの存在が江衣子さんの成長をごく控えめに穏やかに支えている構図も実に素敵なものがありました。

また、猫も人もそれぞれ、今までとは違う新生活に向かっていくにあたって、当然生じるであろう色々な悩みに関しても、ドラマティックでない形ですうっと解決していくのも、本作の静かな魅力が伝わってくる雰囲気が滲んでいて、胸に染みるような良さを感じることができました。

 

鴨居家のマルちんは猫です

ここが面白い!おすすめ度★★☆☆☆

人の性格は十人十色だと言いますが、猫ちゃんに関してもその法則は当てはまります。

本作の主人公であるスコティッシュフォールドのマルちんは、子猫の頃からとにかく仰向けが好きという変わり種であり、加えて猫よりもアザラシに反応し、何より飲んだり食べたりが好きな感じの子で、その食欲が何とも可愛らしい感じでした。

 

また、ただ単に大食いというわけではなく、ミルクを飲まなきゃ、という時でもペット用のものは論外だし、低脂肪乳でも飲まなかったりするなど、そのこだわりはまさしく人間以上と言えるものがあります。

価格、つまり品質と脂肪量にまでこだわる彼は、活発な猫ちゃんとしては珍しく、それほど遊びに熱を入れることは多くありません。

と、言いますのも、猫じゃらしを追うにも、おもちゃ本体ではなくそれを動かす人の手元をじっと見ているので、正確に動きが予測できてしまうのです。

そんなクレバーでこだわりが強く、また愛嬌もあるマルちんの姿は、単なる天真爛漫さとはまた違う楽しさを、読み手にもたらしてくれるでしょう。

 

もふっとさせて

ここが面白い!おすすめ度★★☆☆☆

とにかく可愛い猫ちゃんたちですが、実際には様々な種類が存在します。

体長や耳の形など、色々とバラエティに富んでいますが、本作で登場するのは、タイトル通りもふっとしている長毛の子たちです。

実際に飼うとなると毛が抜けやすくお手入れが大変で暑いのもちょっと苦手な雰囲気がありと、やや敬遠されがちな印象もありますが、本作に出てくるルルちゃんたちは見た目からして気品に溢れていて、撫でたり抱っこしたりするととても気持ち良さそうな雰囲気が物凄く伝わってくるのがいいですね。

 

とは言え、そこは気まぐれな猫ちゃんですから、「原稿の上に乗っからないでよ」といった言葉を、恐らくは分かっていながらもずいっと前に出たりして、とにかくマイペースでキュート、三十年の漫画家経験の中でもひっくり返されなかった墨汁をいきなり転覆されたりと、ビックリしたり笑えたりするエピソードが満載で、読んでいて明るい気持ちになれるような一作だと言えるでしょう。

 

ノーにゃんこ ノーライフ~僕らの地域ねこ計画~

ここが面白い!おすすめ度★★☆☆☆

実際に飼って家族の一員として暮らしていくならもちろんのこと、道端で愛でるだけでもとても可愛いのが猫ちゃんですが、「野良猫問題」などなど、実際のところは色々と問題を抱えているものです。

本作は、最愛の猫を亡くしたことで仕事も何もできなくなってしまった男性が、あるきっかけで野良猫を駆除するのではなく保護して、「地域猫」として共生していくために動いていくという物語で、多くの猫漫画よりもずっとシリアスで切実な問題を扱っているのが印象的でした。

 

街の野良猫たちも、過酷な環境によって疲れ、傷んでいる姿が克明に描かれているなど、可愛いというだけでは終わらせられない雰囲気がビシビシと伝わってくる中、非常に面倒で手間もかかる、ある意味厄介な保護活動をそれでもやっていくのは何故か、といった問いかけが全編を通じて示されているように感じました。

到底サラっと読んでしまえるような内容ではありませんが、それだけに現実の猫ちゃんたちの置かれた環境を知れるという意味でも、本作は有意義かつ貴重で、感動できる物語だとも感じました。

 

べいびー・ぞっちゃ

ここが面白い!おすすめ度★★☆☆☆

4匹生まれた子猫のうちの中の1匹が主人公です。

どの子猫がお母さん猫にとって1番なのかを、聞きたいけど聞けない複雑な心境が見事に漫画で表現されています。

 

他の子猫はこっそりとお母さん猫に誰が1番好きかを確認し、お母さん猫から「あなたが1番よ」と言われて安心しています。

「あなたが1番よ」とお母さん猫に伝えられていることを他の子猫から聞き、その事をお母さん猫に追求すると、お母さん猫も「みんなそれぞれ良さがあり、みんなそれぞれ1番だから、どの子猫が1番というのは決められない」と、子猫達に伝えます。

そして、一度も確認してこなかった主人公の子猫を、勇気のある猫と褒めます。

このお母さんの気持ちは、人間のお母さんの気持ちと何ら変わらない気持ちで、このお母さんの言葉を聞くだけで読んでいる私の心もホッとしました。

親子愛をこの猫の物語を見て学ばさせてもらったと同時に、感動させてもらえました。

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