木曜日のフルットのここが面白い!感想・評価
実際に飼って育てやすいという点では猫はペットの中でもトップクラスと言えますが、創作の世界においても大活躍するのが猫ちゃんです。
化け猫や猫又のように、古典的な怪談に登場する猫も多いですが、本作の主人公フルットは、人間のように(他の猫ちゃんたちと)喋れる猫ですが、目がやたらとまん丸だったりしてかなり個性的な姿がまず面白いですね。
ライフスタイルもかなり個性的で、野良猫を気取りながらも鯨井先輩には定期的にお世話になっていたりと、かなり要領の良さを感じるタイプで、その所作が面白くてクスクスと笑ってしまう感じがあります。
また、本作の猫ちゃんたちは、やたらと巨体だったりカクカクしていたりと、見た目から人間以上に個性的な上に、人間的な遊びを楽しんだり、目ざとく本当に食べられる食品サンプルを見つけ、招き猫に化けてみるなど、色々な意味で非常に大きなインパクトがあり、忘れにくいほどの印象の強さがあります。
可愛いだけじゃなくて面白い喋る猫ちゃんを楽しみたいなら、本作がオススメですね。
読者の口コミ【レビュー・評判】
●ペンネーム: ちいこ
実は私ではなく主人の方がフルットの大ファンです。可愛さに特化したキャラクターではなく、人間味があるんですよね。
ちょっとおどけたような、無機質にも感じる表情がなかなかのお気に入り。運動能力が低いところも面白いですね。
猫といえばやはり運動能力の高さですから、そんなフルットが愛しく感じてしまいます。
私個人は半飼い主と半ノラネコという関係が面白いかなと思います。
以前は外にいる猫=ノラネコでしたが、最近は地域猫という認識が広がってきています。
餌をあげたり去勢をしたりと、ボランティアや猫好きの方が集まっているんですよね。
そう考えてみると、フルットは半ノラネコというよりは地域猫のような感じがします。
鯨井早菜は半飼い主ですが、駄目人間。
なかなか定職に就かないでギャンブルばっかりしています。
しかし、なんだかその哀愁漂う姿に共感出来るところが多いんですよね。
美人なので共感しきれませんけど。フルットに癒やされつつも、早菜さんからも勇気をもらえる漫画です。