放課後ていぼう日誌のここが面白い!感想・評価
フィッシングと言うと、なかなか下準備が大変だったりしますが、本作の導入はすぐ近くにある堤防。
しかも「放課後」ということで、気合いの入ったフィッシングになると、休日が一日丸々潰れるどころではなく、何日も泊まったり船の中で過ごしたりしてチャンスをうかがったり、といったイメージとは対照的な世界が広がっていて、新鮮でした。
また、本作で釣りを楽しむのは女の子たちですが、イケイケドンドン系ではなく、おしとやかなヒロインを中心に、元気系の女の子や大柄でスタイルの良い娘、そして緩くてどこかセクシーな部長さんと、実にツボを押さえたチョイスが嬉しい感じであり、しかも女性読者にも好感を持たれそうな絶妙なバランスが素晴らしかったですね。
また、知識が豊富で親切な先輩や気の良い仲間が支えてくれることで、今まで縁遠かった世界にもチャレンジできるといった、部活動ならではの展開には非常に「青春」を感じることができました。
基本は釣り漫画ですが、様々な視点から楽しめることができる一作ですね。
読者の口コミ【レビュー・評判】
●ペンネーム: しら
この作品の魅力はなんといっても、釣りの「つ」の字も知らない無縁の生活を送っていた可愛い女子高生が、ひょんなことから釣りをするというなんともリアルなところから始まるところです。
特にその初めて釣りをすることになるきっかけをくれた女の子が、「やってみる?」と言うときのセリフは、太陽の光と海のきらめきがとても綺麗なシーンで、この一言が女子高生の運命を変えるようなそんなある意味奇跡の瞬間がとても印象的です。
もともと手芸をやっていただけに、からまった糸をほどくことに慣れていた女子高生ですが、一見釣りとは無縁の手芸だけど、大元は釣りをする人にとってとても大事な能力かもしれません。
慣れてくればこそからまりにくくなることですが、初心者の場合からませることが多いからです。
そしてなんといっても絵が可愛いため、釣りに興味がない人でも、気軽に手に取れるような雰囲気を持っているとても素敵な漫画だと思います。
実際私も釣りを始めて長くはないですが、一番最初のあのドキドキ感と丁寧に紹介されているこの漫画がとても勉強になります。
●ペンネーム: 綾星
「放課後ていぼう日誌」は女子高生達が主人公の釣り漫画です。
海のある田舎町に引っ越して来た女の子、鶴木陽渚がそこに住む釣り好きの女の子達と出会う所からスタートします。
たまたま海岸で知り合った海野高校3年生、黒岩悠希から釣りの仕方を教えてもらい、タコを釣り上げるも生き物が苦手な陽渚は動けなくなります。
陽渚はタコから助けてもらうのを条件に悠希が入っている部員不足で今にも潰れそうな部活に無理矢理加入させられてしまいます。
加入させられたのは釣り部ではなく「ていぼう部」。
手芸部に入りたい陽渚は「ていぼう部」の入部を断ろうとしますがそこに現れたのは小学校時代の友達・帆高夏海。
夏海の勢いに負け、「ていぼう部」に入る事になった陽渚が徐々に釣りを好きになっていく姿が描かれています。
身体は大きいけど恥ずかしがり屋の部員、大野真も加わり釣り好きの女の子達4人によるドタバタ劇が面白くて癒されます。
「ていぼう部」とはなんなのか?
物語の女の子達が釣りや海の楽しみ方を教えてくれる、女性読者にも親しみやすい作品です。
●ペンネーム:よう
最初に放課後ていぼう日誌というタイトルからどういう内容の漫画化と思いながらも表紙が買いしたのがこの漫画でした。
ですから最初はどういう内容かと思いながら読み始めたのですが読み始めると釣り部の漫画であるのが分かりました。
しかも女子高生が部活で釣りをやるという内容で珍しくてさらに興味を持ちました。
そして学生の部活を扱った漫画あるあるで全くその部活に関心がなかった主人公を勧誘して釣りをさせるというありきたりな内容もそれは様式美だと思いながら読みました。
そしてやはり最初は釣りに興味がなかった主人公が次第に釣りに興味を持っていくのはかなり良かったです。
またさすが釣りを題材にした漫画なだけあって釣りをした事がある人でないと分からない言葉が普通に女子高生が話しているのが良かったです。
そこはさすが作者も分かっているようで釣りを女子高生にのキャラにやらせても、釣りについてしっかり分かっているという前提で釣りを語らせているので、釣り好きも釣りに詳しくない人間も感心しながら読める内容で良いと思いました。