おかずがなければ魚を釣ればいいじゃないのここが面白い!感想・評価
まだ文明がなかった太古の時代から、狩猟をしたり漁に出たりして狩りをするのは、基本的に男性の仕事というのが人類社会の原則でした。
様々に趣味が多様化した今でも、なかなか女性には敷居が高く見えることもある「釣り」を、インドア派なイラストレーターの著者が成り行きからどんどん進めていくというのが本作の面白さです。
いわゆる休日を使ったリフレッシュに、的なスポーツ的、あるいは遊びっぽい「釣り」ではなく、生活の助けになればいいよね、という主婦目線での釣りというのはなかなかフィクション作品でも見たことがないほどの斬新さで驚きましたが、確かに一緒に釣りに言ってしまえば「夫が釣り遊びに夢中で構ってくれない」などのモヤモヤや衝突も防ぐことができるわけで、なるほどと感心することができました。
ゴリゴリと釣果を追うだけではなくお仲間を思う易しい視線が常にあったり、いかに料理をするかのレシピまで記しておく細やかさは、良い気配りが感じられ、今まで釣りに興味がなかった層にもオススメできる内容になっていると言えます。
読者の口コミ【レビュー・評判】
●ペンネーム: なんだかんだ
自分の趣味は釣りでよく釣りの漫画も読んでいるのですが、漫画「おかずがなければ魚を釣ればいいじゃないか」は、読んでいていい勉強になりました。
まず、読もうと思ったきっかけは、本屋で買うものも特になくブラブラしている時に出会いました。
表紙絵が可愛く、今までに自分が読んだ釣り漫画と違うタッチで描かれていたので、興味を持って購入しました。
完全インドアな奥さんが、旦那が始めた釣りをきっかけに旦那よりハマってしまうという内容です。
どちらかというと「釣り」がメインというわけではなく、釣れた「魚」をさばいて美味しく食べる方がメインな感じです。
しかし、釣りに関しては知識がある自分ですが、魚をさばいて料理するという知識は乏しかったので、いい勉強になりました。
女性目線で話が進むので、釣りをする時の服装やグッズなどの話があったり、男はあまり気にしないが、女性には問題なトイレの話があったりするので、釣りに行こうと考えている人には行く前に読んでほしい一冊です。
●ペンネーム: 釣りっこ
大爆笑釣りエッセイ漫画です。
釣り漫画は星の数ほどありますが、私はこの漫画が一番好きです。
とにかく笑えます。
作者が旦那に巻き込まれて釣りに連れていかれて全く釣れない時に釣れなすぎるあまり、「釣り方は正しいの?ほんとに魚いるの?」という思考から、「なぜ人は争うの?」と思考が迷走してしまうのが面白かったです。
また、やっと魚を釣れたと思ったら、魚を絞める事を知らなかった為に、鼻から「体育会系の部室みたいなニオイ」が駆けていく体験を作者がしたエピソードも最高でした。
魚ではなく空を飛んでいるカモメをしまったエピソードも面白いです。
また、作者は昭和の漫画のようにゴミをよく釣り上げるのですが、まだ使用可能なルアーの場合は「貴重なゴミ」と喜んで再利用する逞しさにも笑えました。
そして笑えるだけではありません。
魚の締め方の知識や、ナマコの調理法といった役に立つ知識も描かれているので為になります。
釣り漫画で釣りに直接関係する知識を描くのは珍しくありませんが、釣った後に関する知識について描いてる作品はあまりないので、笑えるだけでなくとても勉強になる作品となっています。
●ペンネーム: ゆう
私がこのおかずがなければ魚を釣ればいいじゃないという漫画を読んで思ったのは、これは釣りの漫画としてはかなり変わった漫画という感じでかなり好きになった漫画でした。
というのもこの漫画は釣り漫画のエッセイ漫画でなかなかそういう漫画はないので面白かったです。
特に私がこの漫画を読んで良かったと思ったのは、釣りにハマったのがそれまで全く釣りに興味がなかった釣りを始めた旦那の奥さんというのが良かったです。
そういうのは架空の話でしかないと思っていたのですが、実際にそういう感じの奥さんがいたというのが面白かったです。
また女性がリアルに釣りにハマったらそうなるという感じがしっかり描かれているのが良かったです。
さすがそこは釣りエッセイという感じで女性がどういう感じで釣りを楽しむのかというのが分かって良かったです。
実際に女性が釣りにハマるのは男性とは違って食べる事が最終目標というのがリアルで良かったです。
さすが女性は大きい魚を釣る事がそこまで大事でないというのがしっかり描かれていて楽しかったです。