MISS CASTのここが面白い!感想・評価
表紙が完全に釣り漫画だと思って楽しみに開いたら、まさかのグラビア写真から始まる斬新さに衝撃でした。
敏腕別名不良債権処理係の国さんの手によって、結果が出せない所属タレントは、お払い箱を意味するという残酷な世界。
そんな国さんがついて解雇されrた娘は、解雇はもちろんホステスやAV女優に転身してきた子もいるというなんともダークな話から始まってしまい、一体これからこのヒロインはどうなってしまうのか、と心配していると、まさかの国さんに紹介されたのは「釣倶楽部」という斜め上からの設定に驚き、次の展開はどうなるんだろうという胸のワクワクがとまりませんでした。
釣り漫画はこういうものだろうと読み始めていただけに、その本題に入るまでの話のえげつなさに驚きましたが、この魚をもつのも気持ち悪いというヒロインがこれからどんなふうに上達して、どんなふうに釣りの魅力に魅せられていくのかを見れるのがとても楽しみな漫画だと思いました。
読者の口コミ【レビュー・評判】
●ペンネーム: 綾星
「MISS CAST」は崖っぷちのグラビアアイドルが釣りに出逢いその魅力にハマっていく漫画です。
人気グラビアアイドルだった水川真琴は26歳になり、すっかり仕事がなくなってしまい所属する芸能プロダクションからも不良債権扱いされように。
そんな真琴はプロダクションの「不良債権処理係」の後藤からあるテレビ番組のレギュラーをしろと指導される。
当日まで番組がどんな内容かも知らされずに真琴が連れてこられたのは釣り場だった。
メイクも衣装も自前の低予算番組に戸惑う真琴がどうなっていくのか?
真琴は再び成り上がる事ができるのか楽しみです。
全くの素人女性が釣りに触れ合う形でストーリーが進んでいくので、どうして餌をつけてないルアーで魚を釣れることができるのかなど釣り初心者の読者の人にもわかりやすく楽しめる内容です。
ミミズなどの餌を必要としないルアーフィッシングをメインに描かれているので、女性がこの漫画を読んで釣りに挑戦しやすいような構成と言えます。
他にも釣り場を管理する人が釣り好きの人達を満足させるためにしている工夫なども描かれておりとても勉強になります。
●ペンネーム: ミクロ
「MISS CAST」は売れないグラビアアイドルが最後の砦として釣り番組に任命されるという、一見売れなくなったアイドルの末路としてありがちな内容を扱っていて、これまでの釣り漫画とは異なる、釣りには全く興味がない主人公というのが改新で興味を抱きました。
釣りが好きで釣りのことを知っている主人公というのも面白いのですが、これまでの人生のなかで釣りという場面に全く触れていなかった、魚を触ることもできないような女性が釣りを始めるという異色とも言える内容に釣りの魅力がたっぷりと込められています。
始めは嫌々ながら釣りをしていた主人公がだんだんと釣りの魅力に気がついていき、すっかりと釣にはまってしまうのは良かったです。
主人公が素人ですので、素人目線で展開していきますので、釣り入門漫画のように、事細かく説明してあり、釣りを始めた頃のことを思い出してしまいました。
自分も釣りを始めた時には基本とも言えるようなことがわからなかったなと思いながら読める作品です。
●ペンネーム: 魚マン
釣りに関する話だけでなく、主人公の水川真琴自身も面白い漫画でした。
主人公は一年先までの予定がギッシリつまっているような超人気グラビアタレントだったのですが、人気が落ち、所属している事務所の不良債権回収係とされる人物のマネージングで釣りタレントになる事になります。
初キャストでいきなり釣れたのはすごいですが、ここからが面白いシーンでした。
釣り番組のタレントとなるのに、生きてる魚に触ったことがないから凄くビビってしまい、顔をひきつらせながら、魚を出来るだけ自分から離して腕をプルプル震わせながらもって釣果をアピールするシーンはとても笑えました。
また、主人公は愛想の良い人物ではないのですが、サバサバとした好感のもてる人物なので応援に力が入ります。
そして、肝心の釣りです。
魚の絵が凄くリアルに描かれています。
ルアーをはじめとする釣りアイテムの細かな説明も満足内でされます。
自分は釣りにあまり詳しくなく、ルアーは魚の形をしたミノーが基本的なものと思っていましたが、付け爪のようなスプーンがルアーの基本と知り驚きました。
主人公が釣り初心者である為に、釣りの基本的な勉強ができる漫画となっており、釣り初心者には楽しい教科書にもなる漫画です。