釣り屋ナガレのここが面白い!感想・評価
主人公「流氷馬」はとても釣りに詳しく、様々な人に釣りを教えたり使えなくなった釣り道具を拾ったりもらったりしながらそれを直して生計を立てています。
そして全国各地自転車とリアカーで放浪しながら釣りをして生活をしています。
ストーリーの内容は基本釣りで困った人を流がアドバイスなどして助けていきます。
釣るのはスズキやアユやヒラメなど様々で、ストーリーがいくつかに分かれて一匹の魚に集中して展開されていきます。
魚の豆知識などが豊富で読んでいて分からなかった事もあったので凄いタメになります。
そして流は本当に良い人でお金を稼ぐという目的はありますが基本的に優しくて好きになれるキャラクターだと思います。
キャラクターデザインも最初の方は好きになるか不安でした。ですが読み進めていくとキャラクターデザインに違和感なくとても読みやすくなりました。
それと魚の描き込み最初から一貫して上手なので作者の魚好きが伝わってきます。
読者の口コミ【レビュー・評判】
●ペンネーム: しらたま
一見どこにでもいそうな可愛い女の子ですが、なんとも漂う雰囲気がかっこいいそんな登場シーンから始まる作品。
そして釣り好きのおじさま方達のこれみよがしに「どうだ、すごいだろう」感もあるあるで、それが俗にいうよくある接待だというのもリアルな話だなと思いました。
そして社長様が勢いよく投げて釣れたのは、フグ。
なんとも可愛らしいフグなのに、なんだこの海はフグしかおらんのか、しかもこんな食えないクサフグばかりというセリフにとても嫌悪感を抱きました。
そしてなにより神聖な海にタバコを投げる神経が信じられないとイライラが募りそうになったその時。
さっきのかっこいい女の子が、トングでバシッとそのとんだ煙草をつかみます。
この子はこの海を掃除していたんだなと初めてわかり、その雰囲気からこの海をとても愛しているんだなとわかって、本当にかっこいいシーンでした。
そして今日は黒鯛狙いなら夕方まで釣れないよと見開いた目は、この海の主のようなそんな迫力がありました。
●ペンネーム: ツェッペル
釣り屋ナガレは、主人公最強系な釣り漫画です。
この漫画は1巻第0話から、主人公の最強っぷりで読者を世界観に引きずり込んでくれます。
主人公は、海岸でゴミを拾い集めながら、壊れて廃棄されている釣り道具を修理して安く売却する事でお金を稼いでいます。
そんな主人公が黒鯛を釣れなくて困っている人を助ける事になるのですが、釣竿を持ってきていなかった主人公はなんと、ゴミ拾いした中にあった道糸・ハリス・針・ガン玉・ペットボトルのキャップなどで手釣りの為の道具をあっという間に作ってしまい、なぜか持っていたスイカを餌として50cmを越える大物な黒鯛を釣り上げます。
魚に対する深い知識や、有り合わせのゴミで釣り道具を作ってしまう発想力や器用さといった主人公の最強っぷりがいかんなく発揮されており、とても面白いです。
また、釣り屋ナガレは、登場する料理を食欲を刺激するほどに上手に描写しているのも特徴です。
特に、4巻の戻り鰹のタタキと刺身はすごく美味しそうに描かれていました。
●ペンネーム: ミクロ
釣り漫画というとちょっと男臭いイラストが多くて、女性が見る漫画というのはなかなかなかったのですが、(釣り屋ナガレ)は可愛らしいイラストに釣りという一見ミスマッチさに惹かれてしまいました。
ごみと捨てられた釣り道具を拾い、その釣り道具を修理して稼いでい主人公が釣りに対して知識が凄すぎて、かっこよく釣りを楽しむ姿にワクワクさせられます。
釣りが本当に好きなんだということが、序盤から伝ってくる作品です。
ただ釣りをして旅をするのではなく、さまざまな人と関わりあっていき、釣りを伝授するような物語で、釣りに関する難しい用語なども出てきますが、きちんと説明されていますし、釣りを始めたばかりという人には勉強になる、とてもよい作品だと思います。
釣れたときの何とも言えない興奮と感動、釣れないときの悔しさなどもきちんと描かれていますので、釣りをしたことがない人でも、この漫画を見たら釣りに対して興味を持ってくれるのではないでしょうか。