この素晴らしい世界に祝福を!のあらすじ
主人公は佐藤和馬。
現実世界では引きこもりのニートをしており、外出時にトラックに引かれたと勘違いしたショックで死亡。
死亡するとそこにはアクアという女性がおり、死後の進路について話をします。
そしてカズマは異世界への転移を決意し、アクアから何か一つチートアイテムや能力を与えてあげると言われました。
普通は強力な武器等を選ぶ所ですが、カズマが選択したのはアクア。
トラックとぶつかってもないのにショック死で死ぬなんて情けない死に方ね~と散々アクアからバカにされたカズマの報復でした。
こうして異世界にカズマとアクアは転移することに。
そしてカズマ・アクアが異世界で活躍していく。
この素晴らしい世界に祝福を!のここが面白い!感想・評価
アクアはこの世界の魔王を倒せば戻れるということで、カズマに魔王討伐するようせかします。
カズマも女神だったアクマを1冒険者にしてしまったことに引け目を感じてるのか、アクアの要求を受け入れて魔王討伐を志します。
しかしカズマは元ニートだったダメ人間、アクアは女神ではあるものの性格に難あり。
しかも二人ともlv1からです。
魔王どころか簡単なクエストをこなすのも無理で、二人してバイトを始めるほど。
そうこうしてるうちに紅魔族のロリ系美少女アークメイジ(魔法使いの上位職)・めぐみん、金髪美人のクルセイダー:ダクネスを仲間にします。
ただこの二人もカズマ・アクアに負けず劣らず個性が強い。
めぐみんは爆裂魔法しか使えず、しかも一発撃つとMPすっからかんで動けなくなります。
ダクネスはクルセイダーという物理盾職なのに、攻撃が敵に一切当たらないという変り種。
しかも超どM。良い言い方をすれば逆境に強いともいいますが、あまりのどMさには笑わせてもらいました。
めぐみんにせよダクネスにせよ、使い物にならないので他PTには入れてもらえずカズマPTに入ることになったというわけです。
元ニートカズマ、駄目神アクア、魔法一発しか撃てないめぐみん、どMで攻撃の当たらないダクネス。
この4人が集まってもクエストなんて達成出来ないだろ~って所を、ニートカズマの機転でクリアしていくのが面白い点ですね。
魔王軍幹部のベルティアと退治したり、要塞デストロイヤーの破壊等の偉業まで成し遂げてしまうんですから。
メンツの個性が豊かなので見ていて飽きませんし、こういうコメディタッチの異世界転生作品もアリだと思います。
読者の口コミ【レビュー・評判】
●ペンネーム: ぽよ
この素晴らしい世界に祝福を!」略して「このすば!」は、全力で笑えるギャグマンガだと思います。
私の一押しキャラはなんといってもアクア様です。女神様で本当はすごい魔力を持っていて強いはずなのに、いつもふざけている彼女が大好きです。
それでいてふざけすぎてカズマを怒らせてしまったときは、素直に反省して落ち込んでいる姿も可愛いと思います。
もちろん、めぐみんやダクネスも好きです。
ただ、ダクネスはドMなので暴走しすぎるとよく分からなくなる点がタマに傷ですね。
アクア、めぐみん、ダクネスのキャラが強すぎて、主人公のカズマの影が薄くなっているのもこの漫画の特徴です。
特に嫌なところはないのだけれど、特筆して魅力もないキャラがカズマだと思います。
そう思わせてしまうところがカズマの魅力ですかね。
「このすば!」は、ほのぼのとした冒険ストーリーで、短編集のようになっているので、笑いながらさくさく読み進められる点もお気に入りポイントです。
●ペンネーム: うらみ
主人公がチート能力を得て無双していくとか、萌えキャラが出てきてハーレム状態でキャッキャウフフの毎日とか、そういう類が苦手な私。
この漫画もキャラを見た感じ女の子も多いし、そういう感じなのかなと思ってチラ見してみましたが、これが全く違う。
全ての話がギャグ。
格好よくないし、何か特別な能力を持っている訳でもない。
普通のそういう漫画なら主人公の思惑通りにいったり、都合よく物語が進んでいくはずだが、この漫画に至ってはことごとく潰される。
盛り上がってきた!見せ場だ!と思ってもあったり解決していたり、これはヤバい!これからどうなる!とドキドキしてもなんだかグダグダ。
でもずっとそういうわけではなく、もちろん格好いいところもある。
メインキャラの普段の性格が少し変わっているため、全員が本気を出したときは本当に胸熱だ。
そのメリハリに私の心は掴まれたのだとおもう。
あまり頭を使わずにサラッと読める上に面白くて満足度も高い漫画である。
●ペンネーム: さなだボンバイエ
主人公カズマのキャラクター設定が面白いと思いました。
異世界ものの主人公と言えば、すごく強くて女子にもモテモテのイメージがありますが、このカズマは従来の作品と比べると、かなり器の小さい男として設定されています。
しかしこの設定は逆に作品の魅力を引き出すことになっています。
異世界に来ても冴えない主人公は最初の内は貧乏で野宿同然の生活をします。
そして主人公なのにまさかの盗賊スキルを持ち、その能力で服を脱がせることなく女性の下着を奪取するというスケベで戦闘に使えない能力を使います。
三人のヒロインからも基本的に引かれている点も面白いと思います。
カズマと冒険を共にする三人のヒロインはいずれも可愛く、そしてコミカルで個性的な設定がなされています。
個人的にこの三人のヒロインは秀逸だと思います。
間抜けな水の女神と、スタミナの少ない魔道師、そしてマゾな女剣士という他にはないヒロイン設定が光っていました。
色々あっても仲良しな主人公とヒロイン三人のコミカルな会話劇も笑えて面白かったです。好きな作品でした。
●ペンネーム: はやて
主人公とヒロインのやりとりが面白いこの素晴らしい世界に祝福を!。
異世界に転生してきた主人公が個性あるヒロインやキャラクターたちとのんびり冒険をしていく異世界生活の王道的なお話です。
とくにメインヒロインの3人が特徴的でダメな女神のアクア、冷静のように見えてパニック起こしがちの魔術師めぐみん、ドMな騎士のダスティネス。
この3人と主人公が基本的なパーティーで冒険をしていきますが、どの冒険もトラブルあり、笑いありで見所がたくさんあります。
魔法世界への転生ということで、魔法も見どころの一つです。とくにめぐみんが放つ爆裂魔法(本人はこの魔法を生きがいにしている)は、詠唱からかっこいいものになっています。
もちろん派手な魔法だけでなく、しょうもない魔法までいろいろな魔法がそろった魔法世界ですので魔法好きにも楽しめるものとなっています。
また、他にも装備品の設定などもしっかりしており、王道的な話でありながら細かい設定がしてある作品となっています。
●ペンネーム: おふほわいと
この作品はアニメのデキが良かったので、そこから入った人も多いと思います。元は小説で、そのメディアミックスの中の一つがこの漫画なのです。
一般的な異世界転生もの、というのは転生時にチート的な能力を授かり、さらに大抵文明レベルが中世れべるである異世界において、現代的な考え方を持ち込むことによって、一気に技術革新を起こしたり、更に自分の力を高めたり、つまり私達でも異世界だったら活躍できるかもしれない、という夢を見せてくれるジャンルなわけです。
ところがこの作品はというと、主人公のカズマは、チート能力を貰える機会はあったのですが、それを棒に振って、アクアという女神を異世界に連れていくという選択をします。
そしてこの女神、基本的には全く使えません。駄女神というあだ名を付けられてしまうくらいです。
仲間も1日に1度しか使えない爆裂魔法しか覚えていない魔法使いと、剣が一切当たらない硬さだけが取り柄のドM騎士、と他の作品とは大きくかけ離れたハードモードな異世界生活を送ることになるわけです。
この漫画は、とにかくお約束を外し、主人公が右往左往するさまを楽しむ、異世界モノを逆手に取った異世界モノということです。
そういう作品をお探しの人にはぜひ一度読んでもらいたい作品です!