四度目は嫌な死属性魔術師のここが面白い!感想・評価
冴えない人生を送っていた人もたちまち凄いツワモノになれる可能性があるのが異世界転生ですが、ちょっとした手違いやシステム上のバグのような間隙を縫って力を高められるということはつまり、その逆の忌まわしい事態も起こりうるということです。
本作はまさにそうした「不幸」を強烈に叩き付けられるような展開が印象的です。
何しろ冒頭から、人違いで能力を他人に授けられてしまい、「最低以下」の人生を送るハメになったりするわけですから。
普通の転生ものと言うよりは、むしろ主人公サイドが死ぬことが前提となる設計になっているゲーム、「死にゲー」のような雰囲気がありますが、本作はその不幸、つまりは他の有力者からのえげつない仕打ちの描写が強烈なので、読み手にとっては、他の誰でもない「自分が殺された」的な「恨み」を持ちつつ物語を読み進めていくことができます。
そのため、ヴァンダルーがどんな道に進んだとしても、「ガッカリ」することがないのは読み手として脱落しにくいという意味で優れていますし、「動機」もまた強烈です。
いかにも禍々しい響きがある「死属性」の魔法を使うにふさわしい主人公の活躍を楽しみたいのならオススメの一作です。
読者の口コミ【レビュー・評判】
●ペンネーム: たまり
1話と2話がとにかく辛い作品です。
修学旅行中に死んだ主人公は転生をする際に本来は得られるはずだった加護などプラスの能力が、トラブルによって全てマイナスになってしまうことに。
不幸だとわかっていながら転生させられることになります。
そこで主人公を待っていたのは、まさに地獄でした。実験体として研究所に閉じ込められ、人間としての扱いを受けることが出来ません。
ようやく彼に秘められた属性がわかり、待遇が変わるかと思いましたが力を得たことを恐れた研究者達の手によって動けない体にされてしまいます。
一度死んでアンデッドとして蘇った主人公を待っていたのは、かつてのクラスメート達。
彼らは勇者になっていました。そして、そこには主人公と同じ音を持つ名前の人間が。本来主人公が得られるはずだった恩恵までも持っていった人間が、自分を倒す。
本当に辛いです。
最近の異世界漫画の中ではかなり導入が辛い方だと思います。
しかし、だからこそハマってしまう面白さがあります。
●ペンネーム: しゅう
四度目は嫌な死属性魔術師を読んでみて良いと思ったのはこれは、異世界ものの中でもかなり異色な類の作品であると感じたというのがあります。
通常の異世界ものは異世界に飛ばされてそこで大抵チート能力を発動して無双するという感じですが、四度目は嫌な死属性魔術師はそういう事はなくて、チートどころかすごい能力を授かる事ができずに異世界で苦労してしまうという話です。
もちろん主人公はただ異世界で苦労するというだけの話でなく、異世界で頑張ってなんとか事態の打開をしようと奮闘します。
その苦労の連続の中でも主人公が成長していく姿が見ていて爽快です。
やはり男性の主人公の話はどんな形であれ成長が見られるのが見ていて楽しいというのを、この作品は教えてくれました。久々に主人公を応援したくなる感じですごく良かったです。
最近の異世界もので男性が主人公の作品で熱い気持ちになったのはこれぐらいでした。
それぐらい読んでいて自然と主人公を応援していたのがこれでした。
●ペンネーム: TOYA
クラスメイト全員が船で亡くなってしまったが神様が加護付きで転生させてくれる所から話は始まります。
主人公「雨宮(あまみや)博人」は神様の手違いで名前がよく似た「雨宮(あめみや)寛人」にスキルを上げてしまい博人はなんのスキルも得られず転生する事になります。
何の加護もスキルも持たない博人は八番目の属性「死属性魔術師」の才能に目覚めます。
ですがその生まれた環境はひどくもう悲しくなるしかない劣悪な環境です。
その2度目の転生の終わりも元クラスメイト達に殺されるとは本当に悲惨だと思いました。
それも殺したのが雨宮寛人という…
今度は3度目の転生が始まるのですが4度目の転生が始まれば今までの記憶を消して地球に転生させるとの事ですが、博人は怒りが収まらず3度目の転生で復習し、あがいてみせようとします。
まだ始まったばかりなので今後がどうなるか気になる作品です。
主人公がどう強くなっていくか本当に気になりました、早く続きが読みたいです。