ミミ正―吉祥寺で暮らすミミと正太郎の物語―のここが面白い!感想・評価
自分が飼っている猫ちゃんのことを題材にした猫エッセイ漫画も非常に数多くありますが、最近では特に愛情を全面に出すと言うか、ある意味では家族以上に可愛がる感じの作品が目立つようです。
ただ本作は全面的に強い愛情を持ちつつも、あくまでかねてからいる正太郎くんの性格を尊重して、といった感じで距離を取り、その上でミミちゃんたちをも平等に愛していくスタンスで、よりリアルな、あるいは一昔前の家庭の雰囲気が良く出ているように思えました。
とは言え、各猫ちゃんたちのキャラもしっかりしており、誰が何をするかが読んでいる側にも想像できるほど立ち位置が明確です。
また、本作は長年猫ちゃんと生活をともにするならば、決して避けては通れない辛かったり悲しかったりする出来事にあえて多くのページを割かず、サラっと描写することで、より深い愛情が明確になっている感じが新鮮でした。
読み物として非常に面白くテンポも良いですので、今まで猫系の漫画に縁がなかった方なら、まずは本作から手に取ってえみるのがいいかも知れません。
読者の口コミ【レビュー・評判】
●ペンネーム: あらいぐま
石川正太郎という猫が主人公の漫画です。
猫が飼い主を養っているように書き出されるストーリーに思わず笑ってしまいます。
そんな石川正太郎と、飼い主である夫婦の間に、新しい家族が増える事で、ストーリーが展開していきます。
里親制度で、可愛い子猫を飼い主である夫婦がもらってきます。
その子猫は、本当に小さくて、猫の電話が出来てしまうぐらいちっちゃな可愛い猫の名前はミミと名付けられました。
最初は妹が出来たものの、今まで独占出来ていた飼い主を、独占出来なくなった為、少し戸惑う正太郎ですが、ウルウルのミミの目に見つめられると、自然と優しくなる正太郎です。
そんな、正太郎とミミの仲を見ていて、心がほのぼのとしてきますし、優しい飼い主の夫婦と、猫とのやり取りを見ていて、自然と私の心も癒されてきます。
やっぱり、猫を飼う事で、こんなに幸せになれるのだなと、改めて実感させてもらえる漫画となっています。
猫好きの方はもちろん、猫があまり好きではない方でも、この漫画を読めば、きっと、猫好きになってもらえると思います。
超おすすめの漫画です。