片桐くん家に猫がいるのここが面白い!感想・評価
ペットは自分の子どもという感じの意識が働くものですが、中でもそういったニュアンスが強いのが猫ちゃんたちではないかと思います。
時に街を歩いて一人で生きていく強さがあるというのも事実なのですが、気分屋でわがままで、でも甘えん坊で可愛くてと、まさに「自分の子ども」っぽい雰囲気があるのは事実ですね。
本作の主人公、片桐くんも、祖父が亡くなったことで、三匹の猫という「子ども」を持つに至った若手男子です。
魅力的な女性の同僚のお誘いにもまったく揺らがず、猫ちゃんのことを最優先するその姿はまさしく父親という雰囲気なのですが、猫ちゃんたちの方も実に個性豊かで、常に遊んでくれとせがむ子もいれば、朝からうるさくされるのは嫌だという子もおり、姿が見えないというので真剣に心配していると、フラっと帰ってくる子もいたりと、実にバラエティに富んでいて、まったくマンネリがないのが特徴です。
確かに動物を飼うのは大変ですが、それ以上のものをもたらしてくれるということを、本作は素晴らしく示していると思いました。
読者の口コミ【レビュー・評判】
●ペンネーム: スリー
本当に読み始めると止まらなくなってしまう作品。
猫も可愛いのですが、個人的にはやっぱり主役は片桐君ですね。
片桐君だからこそほのぼのするし、しっかりする感じ。
猫好きのおじいちゃんが亡くなってしまってその家に住むことになるのですが、やっぱり生き物ですから一筋縄ではいきません。
晩ごはんに食べようと思っていた鮭を取られてしまったり。
で、おじいちゃんだったらどうしたのかなと考えて、「猫の食べるものを食べなきゃいい」という結論に至ります。
猫との生活をそのまま受け止めている感じですごく好感度が高いんですよね。
片桐君、職場の綺麗な女性にも結構わかりやすくアピールされちゃうくらい、モテます。
いかにもなキラキラしたタイプではないのですが、それでもモテる理由がわかりますね。猫まんがなんだけど、片桐君も猫みたいな感覚で読んでいます。
そんな片桐君と生活している猫達も可愛いですよ。
可愛いだけではなく、リアルな感じ。本当の家族のような描写が多くて、ほっこりします。