幼女戦記のここが面白い!感想・評価
すでにアニメ化もされている、漫画であり人気のあるラノベ原作の漫画で、物語の舞台は、世界大戦中の世界であり、魔法が使えるというのが特徴です。
この漫画のキモは、魔法がつかえるモノと使えないモノがいて、魔法が使える人間を人間兵器として扱い、大戦に利用しているという点です。
主人公が転生してきて、物凄いスキルをもっているという設定はラノベには良くある展開なのですが、素晴らしいのは作品の設定内容です。
主人公は楽をして生きていきたいと思っている人間であり、軍人となり、将校になることで戦略部隊に配属となり安定した平和な人生を夢見るというところ。
ですが、現実は違い圧倒的なスキルをもってして、戦争の前線部隊に回されます。
幼女という姿でありながら、軍人となり前線で活躍するというミスマッチなところ、そして何より物語は大戦時のドイツを思わせる所があります。
しかもドイツ側から描かれています。
作者の知識量と想像力に驚かされる作品となっています。
読者の口コミ【レビュー・評判】
●ペンネーム: ウォーターメロン8号
最初タイトルだけで萌え漫画だと思ってパスしていたんですけど、友達が面白いから読めってしつこいから読んでみたらがっつりハマりました。
この作品は絶対にタイトルで損をしてるように思えてならないですね。
確かに主人公は幼女だけど元々はやり手のリーマンでおっさんだし、仕事で恨まれて線路に突き落とされて異世界に幼女として転生するっていう情けなさが良い感じです。
生する前は社会経験があってしかも賢いリーマンだから、転生して幼女になっても優秀なのに納得できましたしね。
やたら知識と経験が豊富な高校生はもうお腹いっぱいなんですよw
それで物語ですけど、かなり本格的な戦争ものです。
主人公のターニャは周りからは優秀で部下思いの優しい子と思われてますが、実のところは全然そんな事なくて部下を駒として数えるし、自分が出世するための道具ぐらいに考えてるのが素敵です。
見た目が可憐な幼女だし、絶体絶命のピンチになると嫌々神に捧げるポエムを詠むんですが、ターニャは神を嫌っているのにその姿はまるで女神w
神への感謝として心にもない事を口にしなくてはいけない屈辱などもあって、ターニャの心情の描写とのアンバランスさでコメディ要素も楽しめ、本格的な戦争もののわりに読みやすくなるよう工夫されています。
無能なのか有能なのかよく分からない上司と冬の進軍にかけて話し合いをするときなどは、話している内容は真面目ですが掛け合いのいズレがなんとなくコントっぽくて本当に上手く読ませてくれます。
原作の小説よりも漫画の方が分かりやすくなってるぐらいです。
話自体これから敵国も増えそうだし、どうなるのか分からないキャラクターもたくさんいるので、今一番続きの展開が気になる漫画です。
●ペンネーム: はやて
主人公が異世界に転生し、幼女で戦争をする幼女戦記。地名等は変わっていますが、第一次世界大戦付近の時代をモデルにした漫画で、史実と大きく異なるのは魔法が存在することです。
まずこの魔法が一般的に魔法漫画にありがちな派手でかっこいい魔法というよりは、戦争に特化した魔法で、細かい設定がされているところがおもしろいポイントの一つです。
また、幼女でありながら大隊を指揮する主人公の行動力も見どころのの一つです。
前世の記憶で第一次世界大戦を知っているので、あたかも戦争を見てきたかのように指揮をし、異世界では今まであり得なかった戦術で敵を打倒していく姿は、幼女の皮をかぶった悪魔と比喩されるほどです。
たしかにその一面を見せるような箇所があり、ぞくぞくするシーンでもあります。その一方で、上官や部下とのコミュニケーションがうまくいっているようでうまくいっていない場面が多々あり、笑いを誘う場面も多々あります。
戦争・バトルが好きという方にはぜひおすすめの漫画です。
●ペンネーム: りんりん
この作品は、幼女モノの皮を被ったガチの戦争モノです。
第二次世界大戦時代のヨーロッパがモデルとなっており、主人公が帝国(ドイツがモデル)の将校として戦争を戦っていく話です。
この作品の魅力は大きく二つあります。
一つ目はかなり本格的に戦術の面から見た戦争が描かれている点です。現在の帝国の状況を踏まえ、どうやって他国を制圧していくのかについてしっかりとした戦術が描かれており、とても読みごたえがあります。
戦争モノが好きならきっとはまると思います。
そして二つ目は、主人公ターニャ=デグレチャフの魅力です。
この主人公は現代の日本から転生してきたサイコパス気質のサラリーマンであり、とても有能な人物です。
この主人公が作中で見せる有能さや冷酷さ、そしてそれらを活かして戦争で武勲を上げていく様子は読んでいてとても痛快です。
ある種のアンチヒーロ的な魅力を感じます。
そしてこうした魅力が合わさり、とても魅力のある作品になっています。とても面白い作品なので、是非ご一読ください。
●ペンネーム: しゅう
私がこれまでに読んだ事がある異世界ものの漫画で特に面白いと思ったのは幼女戦記という漫画でした。
これが良いと思ったのはタイトルと内容のギャップにしてやられたという感じが良かったです。
最初はこの漫画を見た時は幼女が無双する話だと思っていたのですが実際この漫画を読んでみるとそういう話でなく、幼女の中身は実は日本のサラリーマンの男が転生したものでサラリーマンだった時の記憶はそのまま持っているというものでした。
それで幼女のス姿とは違ってやけに男っぽい感じがするのも納得できました。
またそれ前世のサラリーマンだった時の記憶がある事で出世して良い人生を暮らす事を優先しているのは良いのですが、その思惑も思ったようにならないのがこの漫画の良さだと思いました。
よくある転生ものの話だと異世界で無双するだけの話が多いのですがこの幼女戦記という話は確かに前世の記憶があるので、人生を有利にできそうになってますが思ったようには事が進まないのが面白いと思いました。