本好きの下剋上のここが面白い!感想・評価
本が大好きだった主人公が、ある日事故に遭い、目覚めた先は異世界で幼女になっていた。
明らかにおかしいこの状況で主人公が求めたのは「本」。
しかし、目覚めた世界では、本は簡単に手が届くものではなかった。
「読めないなら作ればいいんじゃない?」の思いで、一から本を作ることにした主人公。
そこから、彼女の取り巻く環境がどんどん変わっていき、最後は驚くエンドを迎えます。
この漫画は原作がWeb小説で、完結済みです。
また単行本も出ており、順次発売中です。漫画はまだ話の初めの部分しか発売されていませんが、例えば本の作り方など、小説ではわかりにくかった部分を絵で見ることができます。
たくさんのキャラが出てきますが、キャラそれぞれの個性も良く、設定もよく凝っています。
凝った物語・異世界もの・魔法ものが好きな方はぜひ読んでみてください。
萌え要素がたーっぷり詰まっています。
活字が苦手でなければ、小説のほうも読むと良いと思いますよ。
きっと「続きが読みたい病」にかかっていると思うので……。
読者の口コミ【レビュー・評判】
●ペンネーム: はまみ
現代の技術が異世界で活かされていくのが面白いなぁと思います。
何より、本の価値が面白いです。
今、漫画はインターネットで無料で読める物も多いですよね。
でも、主人公が転生した異世界では本は非常に価値がある物なんです。
そもそも識字率も低く、本を読むという文化は一般庶民にはありません。
何でもネットで読める時代だからこそ、紙の本を作るのがどれだけ大変で大切なことなのかを感じさせられます。
主人公は、原作作者も触れていますが最初はちょっと性格が悪く感じるんですよね。
しかし、これは当然の話だと思います。
だって、本が好きで好きでたまらない人がこんな世界に転生したのですから。
すごくリアルな反応だと思いました。
主人公が転生したのは貧しい庶民の女の子なのですが、元から体が弱いため思うように動くことは出来ません。
しかも、子どもなのですから自分の意思で好きなように行動することは出来ないのです。
最初はイライラしていた主人公が人の優しさに触れ、新しい家族への愛情に目覚め、そして大きな存在になっていく。
異世界系の中でも非常に話がまとまっていて好きな作品です。
●ペンネーム: 寺内さん
初めから結構泣けますね。
設定がライトノベルにしてはシビアで、共感できる部分がたくさんあるのもこの作品の特徴になっています。
主人公は就職の決まった女性で、地震の際に本の下敷きになって死んでしまいますが、他の人の記憶を持って(死ぬ前の本人の記憶も持って)生まれ変わります。
しかし、転生前が日本転生後は中世ヨーロッパと、ここに関しては他のラノベと全く同じで、新鮮味がありません。
しかしキャラクターも可愛く、何かクセになる漫画。なんとなくファイナルファンタジーのリングオブフェイトにも通じる、可愛い子供達が中心となって物語が進んでいきますが、非常に丁寧にストーリーが進んでいくので、せっかちな人には少し遅い展開に思えるかもしれません。
本好きというタイトルですが、別に本の事だけについて触れているわけではなく、むしろ他の事柄についての事を描いてる事の方が圧倒的に多いんですが、進むにつれ、この作品にどんどん引き込まれていきます。
●ペンネーム: めんぼよ
自分自身が文系なので、本好きというタイトルに惹かれて読みました。
タイトルは今時の異世界漫画とはちょっと違う感じですが、内容はかなり面白いです。
とにかく本が好きだった主人公が異世界に転生といいますか、異世界の女の子として暮らしていくことになります。
ただ、この世界では本を見かけることはありません。
後から出てくるのですが、神殿の中にこじんまりとした図書室があるくらいだったり。
本に執着している主人公にとっては絶望ですよね。
しかし、そんなことにめげることなく、現代の知識で紙を作ったりしていきます。
彼女の目標は、異世界にたくさんの本が流通するようになることなのですね。
彼女の本に執着する気持ちには共感してしまいました。
自分自身も本やパソコンの無い世界ってとても辛いと思います。
そして、この漫画はいわゆる内政系とは違うのですが、同じく現代の知識を持った彼女が作り出すさまざまなアイテムが魅力です。
この手の漫画にはよく出てくるリンスや、綺麗に細工された髪飾りなど。
普段自分が何気なく使っている物の素晴らしさを改めて感じることができます。